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社長就任の経緯・きっかけをお話いただけますか？

最初は全く会社を継ぐ気はありませんでした。

会社のやり方や方針を巡って、社長である父親とはよくケンカをしていましたし、自分が経営をする考えはなかったです。

2006年くらいから、ロングロットの大きな仕事が中国へ移管するようになり、仕事が減ってきたところへ追い打ちをかけるようにリーマンショックでさらに大変なことになりました。

2009年には売り上げが多い時の3分の2ほどになっていました。

今のままではいけない、何とかしないといけないと思い色んなセミナーを受けたりいろんな人の話を聞いたりして打開策を模索する中であるコンサルティング会社に出会い、自分で電話をし、話を聞き、そして依頼をして助力を貰いながら何とか切り抜けました。

その時くらいから「私がやるしかない」という自覚がなんとなくですが芽生えていました。

就任後、一番ご苦労された事はなんですか？

共栄化成を経営する事は天職だと思っています。

難しい納期や資金繰りを色々やり繰りして何とかクリアした時の達成感が好きです。やっている最中はとても苦しいのですが、その困難を乗り越えた時、乗り越えられた事が本当に嬉しいんです。

しかし、会社が一番大変だった時に経費削減の為色んな事をしましたが、その中にはしんどい決断もありました。

これは苦しかったです。2度としないと決めました。

会社を経営されてきてうれしかった事は何ですか?

最近の話なのですが、当社は新規雇用をしておらず欠員が出たら募集を掛けるという形をとっていますが、最近募集をかけていません。

欠員が出ていない、人が辞めないという事は良い事だと思っています。あと、欠員補充ではなく去年3名採用したのですが、コロナの影響で出来なかった歓迎会を最近やっとできました。夜勤で働く社員さんもいますので、日曜日に開催する事にしました。

日曜日はみんな色んな用事があるでしょうし、、、難しいかな？とも思いましたが、結局忙しい中でも全体の半数ほどの従業員が参加してくれました。これも嬉しかったです。

”社員さんを辞めさせない”そして”社員さんを嫌いにならない”