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​会社概要

​小金屋食品株式会社 代表取締役 吉田恵美子 インタビュー

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ここまで来られたのは、お客様のおかげは勿論ですが、従業員が頑張ってくれたからこそだと思っています。

働き方を変えるには卸に頼るのではなく、直営店を展開し、それで雇用が守れるようにして、従業員のライフスタイルを充実していきたいのです。

社長に就任されるまでの経緯をご説明頂けますか?

全く継ぐ気はありませんでしたし、創業者である父も「自分の代でたたむ」と言い切っていました。しかし、いざ父が亡くなり「たたむか、誰かが継ぐか」となった時に、少なからず小金屋の納豆のファンはいるので「たためない」という想いになり継ぐ事を決意しました。

就任後、今までで一番ご苦労された事はなんですか?

もともと普通の主婦として子育てに専念していたのですが、父が病に倒れ、専務取締役として経理の部分だけ携わるようになったのですが、その時にはもう累積赤字も大きくなってい ました。その後、代表取締役になったのですが、納豆についても経営についても素人同然でしたから、会社を存続させるために全てを一から勉強しなければなりませんでした。

私が社長に就任した時は本当に倒産の危機でした。子供3人を食べさせていかないといけない状態で倒産寸前の会社を継ぐ、当時は本当にしんどかったです。 何とか打開しよう、売り上げを立てようと懸命でした。

 

ある時、京都の卸売市場で納豆の試食販売をしてみるかとお声を掛けて頂きました。市場だから朝が早く「朝の5時から来て欲しい」と言われました。

夜中にまだ小さい子供を残して、納豆を積んだ車を京都に走らせている時に「何をしているんだろう」と心身共にとても辛かったです。

 

また、今よりまだまだ知名度が低い頃の事です。

食品問屋さんを間に挟んで百貨店さんに商品を卸しているのですが、ある日、食品問屋の営業担当の方から「神戸の長田の百貨店から1件クレームが入ったので、すぐ対応して欲しい」と言われました。そういう場合は、メーカーが直接回収・対応をする事になっているのですが、その時も何をおいてもクレーム対応の為に長田に駆け付けましたが、その時の百貨店の方に言われたのが「ごめん、お宅の商品じゃなかった」と軽く言われました。

その旨、食品問屋の営業担当に連絡を入れると「あ、ごめん」で済まされました。

知名度がないとこんなに軽く扱われるのかと、とても悔しかったです。

だから、知名度を上げて確固たるブランドを確立しないと、と強く思いました。

 

父の時代は卸売り100%でした。OEMも受けていましたし、それが売り上げの7割くらいだったんです。1社に完全に依存する型ですね。その売り上げを失って大変な目にあったのを見ているので、私は絶対にOEMは受けない。自社ブランドで小金屋食品という名前を出した売り方しかしないと決めて、自社ブランドでの販売を徹底しました。とにかく徹底してイメージを大切にしてきました。

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また、BtoBばかりやっていたら、お客様がどんなふうに召しあがっていて、どんなことに困っていて、どんなことを望んでいるのか・・・というエンドユーザーの声が聞こえてこないので、毎月第2日曜日に工場の前で直売会をやりました。そして、1年後には200〜300名のお客様が集まるイベントになっていました。その頃からお客様より「毎日買えないの?」「月一回じゃ待てない。」というお言葉を多く頂けたので、工場横に直売所を作りました。

こうした取り組みがテレビでも取り上げられ、その影響で百貨店さんから「百貨店催事に出店しませんか?」とお声が掛かり、出展させて頂きました。

 

その時に、小金谷食品として卸している商品を持って出店したのですが、お客様から「あの百貨店では○○円なのに・・・」「あのスーパーでは○○円だったのに・・・」と比較をして、質問を受ける事が多くなりました。

お客様にご納得いただける説明ができないのです。卸売商品をメーカーが直に販売することは難しいと実感し、別ブランドの「納豆BAR小金庵」を立ち上げました。この商品は一般に流通していません。このブランドの商品で百貨店催事に出店すると、売上が倍に伸びました。そうやって3年間、百貨店催事巡りとオンラインショップ販売を続けました。

 

すると、またお客様から「通常、買えるお店はないの?」とのお声を頂き、もうそろそろ直営店を持っても大丈夫かな?と手ごたえを感じたので、5年前に直営店である「納豆BAR小金庵土佐堀店」をOPENしました。

社長が目指す会社とは?

ここまで来られたのはお客様のおかげは勿論ですが、従業員が頑張ってくれたからこそだと思っています。私が「納豆BAR小金庵」のブランドに力を入れているのは口には出しませんが、従業員にも暗黙の了解で伝わっています。

なぜ、直営店ブランドに力を入れているかというと、卸売りという形態をとっているとスーパーや百貨店が365日営業すると、私たちも365日働かないといけなくなります。女性ばかりの従業員の中で、私も含めシフト制で土日も働かないといけない、ゴールデンウィークもお盆休みもない。まともに休めるのはお正月だけ。それもつい最近「3ヶ日は休ませて頂きます」という風に決めるまでは、仕事納めが大晦日で仕事始めが元旦という、そんな生活をずっと続けてきました。

 

直売なら休みを自分達でコントロールできる。働き方を変えるには卸に頼るのではなく、直営店を展開し、それで雇用が守れるようにして、従業員のライフスタイルを充実していきたいのです。将来的には、従業員全員で社員旅行に行きたいですね。みんなの親睦深め合うために行くのだから、みんなで一斉に休みを取って、みんなで行かないと意味がありません。

その為にもいずれは直営店だけで会社経営できるようにしたいと思っています。

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卸売商品をメーカーが直に販売することは難しいと実感し、別ブランドの「納豆BAR小金庵」を立ち上げました。

​小金屋食品株式会社

​会社概要

商号:​小金屋食品株式会社

​●住所:大阪府大東市御領3丁目10-8

​●電話番号:072-871-8456

​●FAX番号:072-871-8884

​●代表取締役:吉田恵美子

​●資本:1,000万円

​●創立:1962年 9月

設立年月日:1974年11月15日

従業員数:役員3名、社員3名、パートナー6名

主要金融機関:三井住友銀行、池田泉州銀行、尼崎信用金庫

事業内容:納豆製造・卸・小売

許認可:食品衛生責任者 第16-2112号

特徴

・個食のニーズに対応した1食カップタイプの納豆

・納豆製造業一筋に営んできた経験と技が生み出す味と食感

・しっかりとした糸引きとくせのないまろやかな味

・環境に配慮した全商品ノンシュリンク・紙カップによる商品作り

・出汁感たっぷりのオリジナルの納豆たれ

主要品目:

なにわら納豆 / なにわら納豆~復活納豆職人金司の味~ / 本格納豆 / 黄金納豆/しその香納豆 / 豆の香納豆 / The・逸品納豆 / 糸物語国産大粒 / 糸物語国産小粒/糸物語国産ひきわり

主要取引先:

伊藤忠食品(株) / 国分(株) / (株)日本アクセス / (株)ショクリュー / 三井食品(株)  / 国分フードクリエイト(株)/ 進興食品工業(株) / 京都中央物産(株) / ケイ低温フーズ(株) /山栄食品(株) /  (株)静岡メイカン / (有)アイ・ビー・エス /ベストアメニティ(株) / Smile circle(株) / カナカン(株)/ 佐藤食品(株)/(株)うおいち和歌山/(株)宇都宮正二商店/名北魚市場(株)

(順不同)

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